―――では、座談会を始めていきたいと思います。
3人:よろしくおねがいしまーす。
―――まず自分自身の演じるキャラクターについてと、自己紹介を一人ずつお願いします。
高橋:自己紹介って何言うん……?
鶴田:よろしくおねがいします。
ハムロ:よろしくおねがいします。
高橋:え、うちから?
鶴田:そらそうでしょう。
高橋:えっ、自己紹介って何いうん。
ハムロ:名前?血液型?
一同:(笑)
高橋:高橋P子でーす。えっと、今まで宣美をやってきて、久しぶりに役者をやります。はい。役は、ハハ……おかんです。マザー。
一同:(笑)
ハムロ:そう、母の概念(笑)
ハムロ:えー、ハムロミウです。四回生です。自由劇場で役者をするのは久しぶりです。後何言ったらいいんや、役か。英姫(ヨンヒ)です。まさる(ハル男役:まさる)の嫁です。ちょっと、まさると夫婦(めおと)になれるのか、不安です。ふふふ……、終わり。あ、演出もしてます。演出です。
高橋:大事。
鶴田:それ大事でしょ(笑)
ハムロ:主たる仕事や。
鶴田:えー、鶴田瑛司です。
ハムロ:急にイケボ(笑)
鶴田:あ、役はハンマー細井役をしています。ハンマー細井役ってのはね、えーとー結構……ストーリーに絡んでくる。
ハムロ:まあ確かに笑
鶴田:はい、結構、大事で。まあ僕の設定では……ナツ男君に2年前くらいに一回負けて、その2年後に雪辱を果たすっていう役です。まあそういう役なんで、精一杯頑張りたいと思います。
ハムロ:えーじが喋ってるとき、あたしら全然聞いてない(笑)
鶴田:(笑)
高橋:ちゃうちゃうちゃう、聞いてる。
ハムロ:何見てたん?
高橋:アルバム。
ハムロ:私はツイッター見てた。
高橋・ハムロ:(笑)
高橋:最悪や。
―――フユ男役を演じる藤田圃さんも参加予定でしたが、残念ながらインフルエンザにより欠席となってしまいました…。LINEであらかじめ回答して頂いているので、そちらを紹介しますね。
藤田「四回生の藤田圃です。私が演じるのは、『あー』しか喋れない男の子です。やってて感じるのは、家族大好きだし、島の人たち大好きだということですかね?」
ハムロ・鶴田:あ~(※藤田圃演じるフユ男のマネ)
―――:はい(笑)次の質問にいきます。今までで一番印象的な公演はなんですか?
ハムロ:うわー……うわムズ。
高橋:色んな印象の付き方があるよね。
ハムロ:印象ってムズい……そっちからいこ。
鶴田:あ、僕すか?(笑)僕はまあ……公演回数少ないですけど……新人すかねえ、やっぱり。(2017年度新人公演「歌姫」/主演:鶴田)
ハムロ:あー、ねえ。
鶴田:まあちょっと、濃さが違うんで。
高橋:おぼろ(2017年度秋冬公演/主演:鶴田)は……。
鶴田:いやまあ、おぼろも……濃かったっすね。
高橋:チラシおろしてあげたのにー。(「おぼろ」/宣美:高橋)
鶴田:いやー(笑)
ハムロ:いやチラシの顔はあれやから、やっさん(三回生:安山史紘)やから(笑)
高橋:ああ、やっさん(笑)
ハムロ:あれえーじの顔じゃない。
鶴田:あ、そう、確かに(笑)
ハムロ:薄い薄い。
鶴田:あんなにこう、濃くない。顔。
ハムロ:(笑)
鶴田:えーまあ、新人の歌姫という作品が、とても僕は印象に残ってますね。
高橋:「おぼえちゅうよ……みんな」。フフフ(笑)
ハムロ:にっしー(ステラ役:西澤はるの)のブログのタイトルがちょっとうざかったことしか覚えてない。
高橋:(笑)
ハムロ:がんばっちゅうよ、みたいな(笑)
高橋:私は『こどもの一生』(2015年度6月公演)やな。
鶴田:あー。
高橋:初めて宣美して、不審者に家に入られ……。
鶴田:えっ、そうなんすか。
ハムロ:あったなー、そんなん。
高橋:そう、引っ越してん。当パン(当日パンフレット)の締め切り直前に。
鶴田:え、空き巣ですか?盗まれたんすか?
高橋:いや、なんか普通に、風呂上がり髪乾かしてて。クーラー付けよー、窓締めよーって思って窓んとこいったら、人の手があって…窓にこう、手がかかってて……。
鶴田:こーわ……えぇ……。
高橋:締め切り直前に友達ん家に引きこもって。3日くらい。
ハムロ:それ正解やでー。
高橋:なー。普通に初めての宣美ってことで思い出にも残ってるけど。
ハムロ・鶴田:あー…。
ハムロ:確かに。
高橋:やばかった。あの公演は、いろいろと。
ハムロ:えーじゃあどうやろ、そういう系で言ったら『ゆめゆめ』(2015年度新歓公演「ゆめゆめこのじ」。)かな。ゆめゆめで初めて演補して。そん時に、たらおさん(三ツ矢たらお:2016年度卒業)て人が演出やってんけど。たらおさんが、演補と一緒に芝居を作ってくれる演出やって。やから……まあそれまでぶっちゃけジゲキってどうでも良くて。一回生の時秋冬公演とか不参加やったし(笑)外出てたから(自由劇場外部の公演のこと)。なんかどうでもいいかなって思ってたけど、そのゆめゆめで演補やって、『あ、楽しい』って、ジゲキで演出したいって思って。で、今に至るっていう感じかな。
高橋:うーん、いい話。
鶴田:深いなあ。
ハムロ:いや、たらおさんがむっちゃいい人やったってのもあるんかもしれへん。
高橋:そやなあ。
ハムロ:そう、なんかむっちゃ相談とかさしてくれた。
高橋:へー。
―――ちなみに藤田圃さんの今までで印象的な公演は、2014年の7月公演、『月とスイートスポット』だそうです。
ハムロ:へー、むっちゃ意外。
―――藤「入部前のスタッフ体験で体験させてもらったんですが、どの部署も本当にすごかったんですが、舞台美術が本当にすごくて、今でもずっと覚えてて、映像もほんとにすごいんです」
鶴田:本当にすごい(笑)
ハムロ:ふうたんっぽい(笑)
―――藤「この時映像部署として参加したんですが、元町の中華街で撮影したとき先輩たちの迫力に驚きました。あと映像ができあがったとき本当にすごくて、プラスで遊びの映像を作っちゃうくらいの先輩たちの実力に驚きっぱなしでした」
……らしいです。
鶴田:『月とスイートスポット』…全然知らんなあ。
ハムロ:スイスポは確かに美術すごかったなあ。
高橋:すごかったー。
ハムロ:体験で美術やってんけど。楽しかった。すごかったし楽しかった。
―――では次の質問にいきたいと思います。人魚伝説ならぬジゲキ伝説ともいえるような、ジゲキで今までの中で印象的だった出来事はありますか?
鶴田:それはもう四回生がやっぱ……。
高橋:なんかあるっけ?
ハムロ:ここで言われへんことくらいしかない。
一同:(笑)
ハムロ:伝説っつーか事件やろ。伝説ってなー、ムズいんよなー。
高橋:良い話やろ?
鶴田:伝説って……何……?
ハムロ:今年の秋冬公演で、全然関係ないとこで役者が滑ってこけて骨折したことしか思いつかへんわ。
鶴田:あー(笑)「俺も混ぜろよ」、ぼきん。
一同:(笑)
鶴田:SEつけてほしかった。
高橋:事件ちゃうで、伝説やで。
ハムロ:伝説か。
一同:(笑)
鶴田:あ、でもこれ事件かなー……事件と伝説の境目ってねえ?
―――まあ伝説級の事件ですね。
高橋:伝説……のぞみん(三回生:のぞみん)が失踪するとか?
ハムロ・高橋:(笑)
ハムロ:あったなー。
高橋:神隠しの林。
ハムロ:「連絡つかへん!」みたいな。のぞみんやから不審者に攫われてるかもしれへんってやつやろ(笑)
高橋:あ、これ同回とかの話の方がええんかなあ?
ハムロ:あー、そっちのがええかもね。
高橋:伝説やろ?
ハムロ:書かれへんことしかないねんなあ、ぎりぎり。……あ、室温の時にせいや(ナツ男役:田中千代乃助)とぽんた(老婆役:ぼんたろう)のいちゃいちゃするシーンを撮っとってんけど、ぽんたが堅すぎて、せいやもめっちゃ遠慮しとって。浜田の上の階の和室で、座布団引いて部屋暗くしてマジの雰囲気でやった。
鶴田:すごい……。
ハムロ:これ多分書かれへんねんけど、そしたらせいやがぽんたのブラジャーずらしちゃってごめんてなって、二人めっちゃ気まずい空気流れて、あぁ~~~ってなりながらやった。
鶴田:事件級の伝説ですね(笑)
高橋:いい感じに書いてくれたら。
ハムロ:いい感じに脚色しといて。
鶴田:それ以外もう何もでないですよね。
ハムロ・高橋:うん……
高橋:記憶がないからね。普通に……ゆめゆめでめっちゃ客来たとかでええんちゃう?
ハムロ:あー、なるほどね。
高橋:いぶさん(※2016年度卒業生 淺津伊吹)がやべーみたいな。
ハムロ:それいぶさんがやべーもんな。
高橋:いぶさんはやべー。
ハムロ:後は何かなー。
―――この質問は藤田圃さんも
「わからないです、ごめんなさい」
と。
ハムロ:絶対それ言うと思った。
鶴田:あ、そうや、僕「のみ木槌」(2017年度秋冬公演「おぼろ」/おぼろ小僧が使った武器)が、本番数日前に折れて吹っ飛んでいって。
ハムロ;あーやってたなぁ。
鶴田:のみ木槌にいろんな血がついて……。
高橋;えー、汚な。
ハムロ:(笑)
鶴田:いや汚かったっすよ。
ハムロ:えーじの血?やっさんとかじゃないん?
鶴田:多分僕の血です。僕よくのみ木槌のねじ出てる部分で肉持ってかれてて。
ハムロ:いった……。
高橋:んー、グロ。
鶴田:そこでめっちゃ流血するっていう……流血したことが5,6回あって。
ハムロ:流血しとったな、手血だらけやったもんな。え~!ってなったもん。
鶴田:あとは、千秋楽の、しかも最後の方の「お花、今行くぜ」で蹴込みに直接膝ついてもて。
ハムロ:うーわ、いった。
鶴田:もう下にはいてた袴みたいなん、めっちゃ血で張り付いてて……。
ハムロ:えぐ。
高橋:そんなグロい公演やったんや、あれ。
鶴田:(笑)
高橋:あ、「ゆめゆめ」の立て看二枚と、なんかあのだんごみたいなやつ、3日で作ったよ。
ハムロ:『室温』の立て看もめっちゃインスタ映えしてた。
高橋:いえーい。立て看で客を呼んだ公演やったな。
ハムロ:そう、立て看で客を呼んだ公演やった。
鶴田:全然みたことない……。
ハムロ:なんか全然関係ない人とかのツイッターとか乗ってた。
高橋:やったー。
ハムロ:「なんかすごい看板がある!」みたいな。
―――伝説ですね。デザインしたの、ししょーさんですよね
ハムロ:さすが!
鶴田:やっぱししょーさんってすごいんやなー。
高橋:すごくないよ!
ハムロ:ししょーはやっぱ「師匠」やから。師匠という名を冠してるだけあるから!
――― じゃあ次の質問にいきますね。役作りについて、なにか苦労したこととかありますか?
高橋:関西弁!まだ苦労してる。
ハムロ:地の岡山弁がすごいから、ししょー。
高橋:(笑)関西弁が一番苦労してるよー。
鶴田:もう僕はシンプルにボクシングがまだまだ出来ないです
一同:(笑)
鶴田:ボクシングをちゃんと出来るようにならないとなって。
ハムロ:役作りなぁ…。自分がそんな手首とか切ったことないから、手首切る人の気持ちがあんま分からへんってのはある(笑)「発狂する系」でやっちゃってるからあれやけど。発狂する人の気持ちはわかるから、そっちに寄せてっちゃう。おるやん、街中で発狂してるおばさんとか。そういう感じになってる。
―――ちなみに藤田さんは
「『あー』だけしか喋れない分、表情や声色を変え表現しないといけないのには苦労した」
とおっしゃってましたね。 とのことです。
高橋:ハムロ:あ~~(笑)
高橋:いや難しいよ、役作りは。まずうち8人も子供産んだことないし。
鶴田:8人子供産むってすごいっすよね(笑)
高橋:無理!
ハムロ:なかなかやで(笑)だって考えてみ、3年に1人のペースでも全然追いつかへんで。
高橋・鶴田:なぁ/ねぇ
高橋:すごいよな。
ハムロ:すごいで。
鶴田:…あの父親と。
ハムロ:あの父親(笑)
高橋:全部想像つかん。
ハムロ:子宮を休ませる期間が無さすぎるよな。
一同:(笑)
ハムロ:大変じゃない?だってさ、十月十日経て子供産んで、休子宮期間開けて、また励んでみたいな。めっちゃ大変やで。
鶴田:死にますねぇ(笑)
高橋:全然想像つかん、それを乗り越えた夫婦っていうのが。
一同:(笑)
ハムロ:ある意味ビッグダディやからな、親方(父役:花乃山親方)。全然ビッグダディ感無いけど(笑)
鶴田:役作りというか、インフルヤバいなって。
ハムロ:いやヤバい。今6人。役者の3分の1か4分の1以上がインフルですね。本番までには治しますんで。
鶴田:メインどころがバンバンやられてる感じ。
ハムロ:なんかな、気遣う人達ばっかがインフルなった。普段気遣って休まれへん奴らがインフルなったって感じ。無理しても来る奴らね。ぽんた(ぽんたろう)とか、むっちゃん(高谷睦)とか。ひで()とか。
―――去年の卒業公演もインフルエンザ感染者は多かったんですか?
ハムロ:去年も何人かなっとったけどなぁ。けどこんなパンデミックしてなかった気がする。
高橋:今年やばいよな。
ハムロ:私が演出やってるとき、めっちゃパンデミックしてる気がすんねんけど(笑)
鶴田:室温(2016年度新入生歓迎公演『室温』)もパンデミックしたんすか?
ハムロ:室温はギリギリせんかった。3,4人くらいちゃうかな?
ハムロ:ほんまに疑問やねんけど、なんで舞台監督やろうと思ったん?
―――ハムさんから指名したんじゃないんですか?
ハムロ:いやちゃうねん。舞監第一希望!俺やりたい!みたいなんがめっちゃ熱かってん。
高橋:へー。
鶴田:シンプルに何か…今までずっと役者やらせてもらって。裏方がどんだけ頑張ってくれてるのかってのが全体通して見えるのが舞監やと思ったんで、それは見ておくべきかなと。
一同:おぉ~
鶴田:実際舞監やって、ほんまやってよかったなと思いますし。「あぁ、こんなに大変なんや。皆頑張ってんねや」って。「あぁ、役者って、ほんまに頑張らなあかんな」って。
一同:…(笑)
ハムロ:まぁそうなるよな。
高橋:いいこと言ってる。
鶴田:ほんまに大事やなと思ったんで。
ハムロ:先輩的にも嬉しいコメントやね。
高橋:な。嬉しい。そう思ってくれる役者がいるって。
ハムロ:今回ニコイチ感ないけど、そう思ってくれてるならいいやって感じ(笑)。なんか舞監と演出ってニコイチ感あるやん?吉成の時は完全にニコイチ感あってん。めっちゃ喋りあうし。瑛司は全然そんなことないねんけど…それがむしろ良いんかもな。わからんで?単純に仲よくないだけかもしれんけど(笑)
鶴田:えっ(笑)
―――では、最後の質問に行きます。「後輩に残す一言」もしくは「今公演の見どころ・意気込み」のどちらかを選んで、好きなほうを答えてください。
ハムロ:どっちにする~?
高橋:え~見どころ~?意気込み~?一言~?どっちにしよ。
鶴田:じゃ僕見どころ言いますわ。
ハムロ:せやろな(笑)
鶴田:見どころはね、ストーリーは当然として、やっぱりパフォがすごくいいんで。今回パフォが複数あるんですけど、種類が全然違っていて…はい、もう、期待しといてください(笑)
一同:(笑)
ハムロ:見どころにしよかな、演出として。
高橋:ほなうちが後輩にいいこと残さなあかんやん。
ハムロ:演出としてね(笑) せやな、演出としては…なんやろ。結構今の4回生の地を活かした感じにしていて。あとはなんか、「かっこいい」と「美しい」をテーマにしたって感じですね。だから、「この瞬間がかっこいい」とか、「このシーンが美しい」とか感じながら見てもらえたら嬉しいって感じです。
見どころはそこで。あとは意気込み?せやな…後輩が成長してくれる公演になればなと、思ってます。
鶴田:…はぁい。じゃあ、ししょうさん。後輩に対して。
ハムロ:はい、ししょうがいいこと言うで~。
高橋:後輩に対して~?うーん、まぁねちっこくならんことが大事やと思う。
一同:(笑)
高橋:もう1公演前の恨みは忘れたほうがいいと思う。
ハムロ:間違いない!名言!
鶴田:なるほどね。
高橋:さっぱり生きていくのが一番やと思う。いつまでもうじうじ言ってたらあかんっていうことやな。うん。
鶴田:そういうもんなんすよね。
ハムロ:うじうじ言うやつは言うからなぁ。
高橋:もう忘れろそんなもん。人は成長するんやからって思う。
ハムロ:終わったことは忘れろってなるよね。
高橋:いいこと言えた~。
ハムロ:いいこと言えたね。
鶴田:いやいいことっすよ。
―――ありがとうございました!
一同:ありがとうございました~。