―――はい、では座談会をはじめようと思います。まずは自己紹介がてら自分の役がどのようなキャラクターか教えてください。
田中:卒業生の田中千代之助です。今回はナツ男という役をします。うーん役は…… 羽室ミユ演出、俺役者あるあるの普通のやつにみせかけてクズみたいな!(2016 年度新歓公演『室温』演出:羽室ミユにて、田中は今回と同じような役どころをしていた)人殴ったり、2回連続舞台上でセ○○○したり……これ使える?(笑)
まなてゐ:〇でかくしとこ(笑)
一同:(笑)
まなてゐ:4 回生のまなてゐです。アキ男役です!役は…… クソ男から強くなる男です。どもってます。頑張ってます。よろしくお願いします!せいやと喧嘩する!以上!
高矢:4 回生のたかやむつみです。
ぷるうん・秦野:かわいい~!
田中:俺らの時そんなんなかった!!
まなてゐ:なんかずるいよなあ!!
ぷるうん:次からやります(笑)
高矢:金魚という謎の女を演じています。よろしくお願いします。
秦野:1回生の秦野アキラです。セツ男やらせてもらってます。セツ男はオカマで、長男で、あとは…… 頼れるアネゴとかアニキみたいな感じです!頑張ります。よろしくお願いします。
ぷるうん:演出補佐のぷるうんみきです。4回生の中に混ざって演出補佐をしています。よろしくお願いします!
―――ありがとうございます。それでは最初の質問に移ります。今までで一番印象的な公演は何ですか?
まなてゐ:でたでた(笑)
秦野:犬コロかスプーキー出してくれへんと輪に入れない(笑)
高矢:たぶんみんなとちゃうやろから言わんとこ。
まなてゐ:もっと主張して!?
高矢:うーん、『コロニー』かなあ(2011 年度生卒業公演)
一同:あー
―――『コロニー』はむつみさん達が 1 回生の時の卒業公演ですよね。
秦野:僕 DV(Digital Video の略)で見ました!
高矢:たまさん(自由劇場 OG 2013 年度生)とぽんちゃん(老婆役:ぽんたろう)が文総 (自由劇場衣装と制作の作業場)にいて同じ声の大きさで喋ってたら声でーへんくなって、ほんまに病気になって。
まなてゐ:声でかいからな
高矢:病院行ったら「もとの声には戻りません。ハスキーな声になりますよ」って言われて、「もう声戻らへんねんて」って泣いて帰ったら、ぽんたが優しくハグしてくれた。何も言わず(笑)
ぷるうん:素敵(笑)
一同:(笑)
ぷるうん:あ、でも私も声質変わりました。カサカサしました。
高矢:元からじゃない?(笑)ほんまに比じゃなく声でーへんくなったよ!
田中:俺、のどの強さはほんまに自信ある。俺一回も潰したことない!
一同:たしかに。
田中:だからなんか…(沈黙)
まなてゐ:なに?!
一同:(笑)
ぷるうん:うーん、印象深い公演って結構大変な公演ですよね。
まなてゐ:俺はなんだかんだ『こどもの一生』(2015 年度7月公演)かな。なんかめっちゃしんどかった記憶しかないけど、本番すげー楽しかったから!
田中:難しいなあ。こういうのってなんて答えるのが正解なんやろ。
まなてゐ:こういうの見てるの OBOG さんが多いからねえ。
田中:『月とスイートスポット』(2014 年度7月公演)かなあ。
高矢:好感度かせごうとしてる?(笑)
まなてゐ:意識しすぎやろ!(笑)
田中:いやでも結構ほんまのことで。ジゲキに演劇やりたくて入ったわけじゃないし、でも色々あってジゲキに入って、初めて見たのが『月とスイートスポット』で。その時の役者の人たちがめちゃくちゃかっこいいなと思って、やっぱり演劇部入ったら役者が中心となって動いてて。「 この人たちみたいになりたいな」と思ったから役者やりたいって思ったし、そのために頑張った!まあだから、そうたろうさんとか、よしあきさんとか(共に自由劇場 OB 2012 年度生)
まなてゐ:名前出したところから怪しい!
ぷるうん:媚び売ってますね(笑)
田中:俺その時衣装やってたけど、本番前その人たちにメイクとかしたり、舞台裏の役者のアゲてく感じとか見て、こうなりたいと思って 4 年間頑張ってこれた。(決め顔)
一同:(笑)
まなてゐ:それ言ったら俺だってホワプラ(2014 年度新歓公演)好きでしたよ。
田中・まなてゐ:これで完璧な解答やな(笑)
秦野: 『WHITE UNDER PLANET』ですか?
田中:秦野めちゃくちゃ過去公演知ってない?
秦野:めちゃくちゃ知ってますよ。ジゲキのツイッターのアカウント遡りまくって
一同:えっ……
秦野:引かれるやつですね。
ぷるうん:私全然 DV 見たことないです。
田中:見た中ではどれが好きなん?
秦野:僕『コロニー』です。
ぷるうん:私は『こどもの一生』(2015 年度 6 月公演)好きです。こわいの好き。
田中:俺はまなてゐの『破壊ランナー』(2015 年度秋冬公演/演出:まなてゐ)も好きやし、むっちゃんのゆめゆめ(2015 年度新歓公演『ゆめゆめこのじ』/衣装チーフ:高矢)の衣装も好きやで。
高矢:何この時間、気遣いあって・・・(笑)
ぷるうん:でも私はむっちゃんさんのゆめゆめのチーフの経験があったから、おぼろでチーフが出来ました。SS(スーパーサブ/チーフ補佐)でついてくれたから。ありがとうございます!あ、これ使っといてください(笑)
―――では次の質問に行きます。人魚伝説ならぬ、ジゲキ伝説ともいえるような印象的だったことは?
ぷるうん:私ポテサラ(2016 年度秋冬公演『ポテトサラダ』 )のときびっくりしました。あの音楽流れたらみんなあれするって。
田中:あーそれは伝説やな。
まなてゐ:satisfaction の traffic ね(笑)
ぷるうん:サビになったらみんな脱ぐっていう。いつからなんですか?
まなてゐ:曲が使われたのは『スターゲイザー』 (2013 年度新歓公演)やな。
田中:でもやり始めたのは『容疑者 X の献身』(2014 年度秋冬公演)。
一同:ふーん。(♪~突然 Satisfaction の traffic がかかりはじめる)
まなてゐ:いやほんとに大変やったなあ。
田中:ほんまに。色々あったなあ。
まなてゐ:4 年間すごい色々あったなあ。
田中:辛いこともあったけど、自由劇場での 4 年間は誇りに思ってるし。
まなてゐ:うんうんそうだね。大学生活かけられる時間限られてるけど、ジゲキでよかったなって思ってるよ。(語り合いながら別の部屋に移動する田中・まなてゐ)(それに続く秦野)
高矢・ぷるうん:ちゃんと見えないところでやってくれるんや(笑)
(サビ終わりと同時に戻ってくる男子勢)
高矢:曲尺完璧やな(笑)
ぷるうん:秦野どうやった?ちゃんとできた?
秦野:できなかったです・・・。
―――他なんかありますか?
田中:まなてゐがスシローで泣いた話!
まなてゐ:俺が1回生の時の秋冬公演やな。
田中:寿司を一番食えへんかった人が全額払うっていう「寿司デスマッチ」っていうのをやってん。
秦野:えっ(笑)
田中:まなてゐが結構序盤リードされててんけど、デザートもアリってルールができて、そしたら「わらび餅やったら俺何個でも食えるわ」とか言って 5 皿くらい食べて。その後「寿司もいけるわ」って言っててんけど、しんどそうな顔し出して。「わらび餅が効いてきた」って(笑)
一同:(笑)
まなてゐ:そんで結局負けて、そしたら俺がしょんぼりしてるところに OB さんたちが寄ってきて、「まあ元気出せよ」みたいな感じで後ろからコッソリ 5 千円札とかをスッて渡してきて。すんません(涙)ってめちゃ泣いてた(笑)
高矢:OB さんかっこいい~
田中:やっぱまなてゐの一生懸命なところすごく面白いと思う。
高矢:わたしなんか…… 文総におもちゃ置いとったらまなてゐに見つかったんやけど。
まなてゐ:は?!何の話?!
高矢:ポテサラの時に 1 日だけ文総に自分のおもちゃを隠してたんやんか。なんか隠さなあかん用事があってん。それをたまたま、まなてゐが……。
まなてゐ:あっ‼‼ 思い出した‼‼‼ ポテサラの時、衣装探しに文総漁ってて、衣装が置いてあるとこって何かごったがえしてるじゃん。
ぷるうん:そこに隠してあったんですか?(笑)
高矢:普通見いひんやん?!わざわざ人のカバンあけて、輪ゴムとかで閉じてる箱を見る意味がほんまにわからへん!
まなてゐ:いや文総のものやと思ってたから!T シャツとか出てきたし前使ったんやなと思って、俺もう文総探してる時点で好奇心に駆られてたから!なんか出てくるかもって思ったら……おもちゃが出てきたから……(笑)
高矢:それで「絶対これむっちゃんのや!」って言ったんやんな?しゅんしゅん(男爵役:しゅー)が「僕はむっちゃんじゃないと思う!」って言ったって聞いたから、「ありがとう しゅんしゅん。私のやねん、ごめんな」って(笑)
一同:(笑)
高矢:まなてゐに腹立ってたけど、私のってバレるのも嫌やから責められへんくて(笑)
ぷるうん:私むっちゃんさんのおかげで下ネタ言うの抵抗なくなりました。
高矢:よかったです(?)
田中:この人伝説やなみたいなのないん?最後褒めとけよ。この 3 人限定で(笑)
秦野:え……うーん……。
高矢:秦野、せいやのことめっちゃ褒めてるんやろ?
田中:あ、俺秦野が酔っ払った時「僕せいやさんとすごく共演したくて、せいやさんの自然な演技を学びたいんです。」って、かわいいなあって。
秦野:そうなんですけど、はずいです(笑)『こどもの一生』と『室温』の DV を見て、こんな演技してえなあって思ってたんです、はい。
ぷるうん:私も入部したときせいやさんは超!俳優!みたいな感じでした。
田中:おい!やめろ!めちゃめちゃ嬉しいけどやめて!(笑)
―――ここから今公演についての話です。役作りで苦労したこととか教えてください。
高矢:最近美人のしぐさみたいな本読んだ。かさねる、ひねる、かたむけるみたいな。
こう!→
一同:かわいい~!
秦野:僕は YouTube でオカマの動画みまくって、見すぎて逆に迷走してます。ピンヒール やばいです。
田中:日常生活から全部実践すればいいやん。
秦野:女性のしぐさがクロスとひねる?がいいらしくて。
ぷるうん:同じこと言ってる(笑)
秦野:こう→
ぷるうん:まなてゐさんも関西弁大変そう。
まなてゐ:大変やなあ。どうしたらいい?(笑)
秦野:4 年間で染まらなかったんですね。
ぷるうん:イントネーションとか「やなあ」とかは移るけど、ネイティブの人たちみたいなやつは無理ですよね。
まなてゐ:似非になるしなあ。
ぷるうん:せいやさんは?
田中:俺?今回なんもしてないよ。かっこつけろって言われたけど。かっこよくねえからさあ!
―――かっこいいですよ。
田中:ありがとぉ~
高矢:なにこれ(笑)
まなてゐ:真面目に答えると、どもりが大変です。『フクスケ』(松尾スズキ 大人計画日本 悲劇協会)をみて勉強してます。あと『英国王のスピーチ』も見なきゃなと思ってます。イギリスの国王がどもりでうまく喋れんくて、でも戦争が始まる前に国民を奮い立たせるスピーチをしてくれって言われて頑張る話らしい。
ぷるうん:あと寒いから大変です。
一同:あー
ぷるうん:ベラは足の裏から体温なくなっていきます。
秦野:滑舌悪い上に冷えて口回らんくなりますね。
田中:俺、秦野今まで滑舌悪いと感じたことなかったけど、悪いな。
まなてゐ:上げて落とす(笑)
秦野:『おぼろ』(2017 年度卒業公演)の時も指導してもら▲$※〇☆♯
ぷるうん:なんて?(笑)
―――では最後に秦野は今公演の意気込み、みきていは見どころ、むつみさん、まなてゐさ ん、せいやさんは後輩への一言お願いします。
秦野:卒業公演出演したいって言ってる人結構いっぱいいて、そんな中で下回生で役者やらせてもらって。しかも目標としてた先輩と一緒にできるっていうのは、めっちゃ嬉しいです。でも役者出来なかった人の思いも背負ってると思うんで、その人たちに恥じないように、嬉しいだけで終わったらあかんなっていうのはあります。で、お客様にも満足してもらえるセツ男をやりたいと思います!
ぷるうん:人魚伝説の見どころは、見る人によって絶対とらえ方が違うことです。その人の考え方とか今の気持ちがでると思うし、人によって色んな解釈が出来るのがこの台本の良いところだと思います。刺さる言葉もあるのでそれぞれ抱く感想や気持ちも違うと思うんですけど、今に突き刺さる!みたいな!難しいけど楽しいし、先輩たちの最後の公演なので見に来てください。
―――ありがとうございます。では 4 回生の皆さん、後輩に一言ずつお願いします。
高矢:私は衣装やってきたけど、衣装の人あんまり下ネタとか言わなそうやのに「言えるようになりました!」ってみんな合わせて言ってくれて。言いたくもないのに(笑)申し訳ないなって思ってたけど、下ネタを言ってくれてありがとうって思う。後輩が好き。
田中:後輩と下ネタどっちが好き?
高矢:……後輩。
まなてゐ:はい。 4 年間お世話になりました。最後頑張ってるのでよかったら来てください! 後輩のみんなは元気でね、それだけ。
田中:こういうときのまなてゐ、ほんまにおもんない(笑)
一同:(笑)
田中:俺はジゲキの感覚が鈍ってるから、今までで一番いい演技はたぶんできないです(笑) お客様に見てもらえるレベルには頑張ってします!後輩に何か残したいけど、舞台上での上手さは、まなてゐとか、ぽんちゃんから見てもらったらいい!俺は、あんまりまじめにやっててもおもしろくないから、ふざけた方が役者としてもっと伸びる人もいることを伝えたい!
秦野:なるほど
田中:先輩の好きなところだけ真似して。あとは反面教師にして。みんなゼロベースで始める必要はないし。全員後輩のこと愛しとうし。みんなのこと愛しとうし。自由劇場も愛しとうし。
―――お疲れ様です。ありがとうございました!