―――では座談会を始めたいと思います。自己紹介と自分の演じるキャラについて一人ずつお願いします。
みわっちょ:はーい。みわっちょです。マリーンっていう女の人を演じます!キャバレーのママでーす。
カジ:カジカヤコでーす。キャバレーで働く幸せになれない女を演じます(笑)あ、役名はジェニーです。
八兵衛:八兵衛です。シカ男やってまーす。一見軽そうに見えて実は闇の深い役でーす。
カジ:えっ、そうなん?(笑)
小倉:知らなかった(笑)
八兵衛:実はそうなんすよ。役作りに苦しんでます。
小倉:小倉さや可です。キューピーという役をやってます。キャバレーの女の子で、何も知らない純粋な子だと思ってます。
西澤:西澤はるのです。ステラというキャバレーの女の中で一番新入りの女の子をやります。
―――それでは早速質問していきます。今までで一番印象的だった公演を理由と一緒に教えてください。
カジ:じゃあみわっちょからいく?なんかある?
みわっちょ:えー。いっぱいあるなあ…。そうやなあ…忙しかったのはゆめゆめ(2015 年度新歓公演『ゆめゆめこのじ』)で、楽しかったのは『容疑者 X の献身』 (2014 年度秋冬公演)かなあ。で、合わさったのが『室温』 (2016 年度新歓公演)って感じ。理由は制作頑張ったからです。ゆめゆめはめっちゃしんどかったけどすごい勉強になったから!容疑者は楽しいしかなかった!新開地だったし。室温はしんどかったけど観客動員数が 1000 人超えたからです。他にも思い出いっぱいある!以上でーす。
カジ:確かにゆめゆめは人来すぎて二階のオペ卓の辺りまで人いたからめっちゃ記憶に残ってる(笑)人が後ろにいる状態でオペするってあんまないし。
西澤:えっ、オペ卓の後ろですか?
カジ:オペ卓の後ろの席まで埋まったから、ミスしたりしたらお客さんに見られちゃうとか。めっちゃ嫌やった~。
八兵衛:今でもゆめゆめが一番観客動員数多いんですよね?
みわっちょ:そうそう。だから講堂の二階席の中待機をするっていうめっちゃレアな体験した。
西澤:あ、そっか。二階にも人いますもんね。
みわっちょ:普段は一階だけなんだけど、二階も必要じゃない?ってなって急遽ね。
カジ:あのときの制作の対応めっちゃ早くて凄かったなあ。私もそんな感じで印象に残ってるけど、やっぱ一番は『こどもの一生』(2015 年度 7 月公演)かなあ。死ぬほど怒られたけど。
みわっちょ:通し 005 くらいで映像の音と照明が合わなくてめっちゃ怒られてたよね。
カジ:あのとき確か映像の音が流れなくて、でもそれ以外もオペミスがすごくて…通し終わった後に先輩にめちゃくちゃ怒られた(笑)でもそれって私達のために怒ってくれてるんやなって理解できたし、一番タメになった公演でもあるかなって感じで一番記憶に残ってる。
西澤:今でも「きっかけ勉強するなら、こどもを見なさい」って言われてますもんね。
カジ:すごくいいきっかけを先輩に教えてもらったからね。まじで助かってる。しかも 7 月公演なのにお客さんが 1000 人来るっていう異常事態(笑)
八兵衛:真夏のシアター300 にね。
みわっちょ:壁べっちょべちょになってたもん(笑)。一席に 2 個くらい除湿剤貼ってた。
一同:(笑)
カジ:でもそんな状況でも来てくれるくらいいい舞台だったんだろうなって思う。そういう意味でめっちゃ記憶に残ってる。以上です!
八兵衛:やっぱ僕も『こどもの一生』ですね。
カジ:いや体験入部中やん(笑)
みわっちょ:そういえば体験入部のときってどの部署にいたっけ?舞監?
八兵衛:いや、美術でした。
カジ:そういえばそうやったな!
八兵衛:その時の美術がさむさん、つるさん、うえんつさん、どたさん(以上自由劇場 OBOG 2013 年度生)っていうすごく濃いメンバーで。そこでめっちゃ楽しい部活だなって思いました。
カジ:そういえばその時期にスペイン行ってなかった?
八兵衛:行ってました行ってました。で、ブログにスペインのこと書きました。
西澤:ブログ?公演のブログにですか?
小倉:そうそう。1回生なのに(笑)
八兵衛:「最近部活に行けてないので、スペインのことを書きます」…みたいな。
西澤:やばいじゃないですか(笑)
八兵衛:あの時が人生で一番ウケてましたね。そういう意味で『こどもの一生』ですね。
西澤:さや可さんは?
小倉:私は…難しいな…あ、でも『室温』で初めて役者になれたからそれはめちゃくちゃ覚えてます。
みわっちょ:あー、そっかー。
カジ:少年たちね。
小倉:懐かしいですね…。
カジ:『室温』ってあーでもないこーでもないってめちゃくちゃ悩んだよね(笑)結構演出変えたりとか…。灯籠のシーンとか。
小倉:あー、ありましたね!
八兵衛:箱入ってめっちゃシーン練しましたよね。
カジ:したした(笑)最後に灯籠消すかどうかとか。
西澤:あ、死者のシーンですよね!
小倉:あと、ぽんたさん(老婆役:ぽんたろう)せいやさん(ナツ男:田中千代之介)がめちゃめちゃソファでイチャついてるシーンありましたね。
カジ:あー
小倉:それを横目で見ながら
一同:(笑)
小倉:今日激しいって思いながら(笑)
カジ:あれ激しい時と激しくない時があるよな。
八兵衛:本番につれて感情昂っていってるんやなって(笑)
―――西澤さんは何かありますか?
西澤:一番っていったら犬コロ(2017 年度新歓公演『うちの犬はサイコロを振るのをやめた』)ですかね。
一同:あー。
小倉:いろいろあったよね。
西澤:舞監やってる公演は他と全然関わり方が違うから。犬コロと歌姫は全然他と違いますね。犬コロは就活もしてたし役者もしてたし、もうどの部署も死んでてよく分からなかった。
八兵衛:死んでたなー。かわいそうに。
西澤:でも役者楽しかった、あの時は。犬コロの役者は楽しかったですね。
八兵衛:やった。
小倉:皆仲良かったよね。
八兵衛:やった。
西澤:私も役者の練習、御影公会堂でしてて、一瞬昼休憩で学館に戻ったんですよ、原チャで。んでスタッフのとこ回ってちょっとだけ気が滅入って帰ってきたら御影で役者がふざけ倒してて。その瞬間愛おしさ!ってなって役者好きだ!って(笑)
みわっちょ:演出やったもんな!犬コロよかったって!
八兵衛:怒ってたらしいなスタッフは、あの写真見て。
西澤:それはあの日めちゃめちゃ機嫌悪かったんですよ、スタッフが。
小倉:何の日?
西澤:御影で役者がだるまさんころんだでタワー作ってた日あったじゃないですか。あの写真見て何でこいつら遊んでんねんって。
小倉:あの公演でね!
西澤:私はその楽しそうなのに参加したかったけど、でもこっちでスタッフの話聞いてて。「うんうんってしんどいよな」って話してたところであの写真が上がったから、「今違う」って「今その空気じゃない」ってなって。でも帰ったら皆好きってなった(笑)
八兵衛:でもそんななぁ…スタッフに「今楽しいから写真載せていい?」って聞くわけにもいかんからな。
小倉:逆に逆なでするし(笑)
カジ:逆にスタッフは結構しんどいって時こそウェー!ってしてるなあーって。
八兵衛:ある意味『おぼろ』(2017 年度秋冬公演)でね、「地獄やワッハッハー」って。
カジ:ずっと笑ってたもんな、逆に。一周回って。
西澤:しんどすぎて笑ってた。
カジ:寝てへんもーんってなってたもんな。
西澤:『おぼろ』はね。
カジ:でも会議長かったのは結局『コロニー』(2011 年度生卒業公演)やったな、朝 7 時までが一番長かった。
みわっちょ:朝 7 時まで!?次の日練習?
カジ:次の日何やったんかな?次の日練習なかったかな?覚えてないんやけど。
八兵衛:通し 003 の後ですか?
カジ:そうやったかな?じゃきっかけ会議やったと思う。あ、もしかしたら通し 002 の後かな?
みわっちょ:002 で長くない?しんどーい(笑)
西澤:意味分かんない。
カジ:私普通に寝てたし。聞きに行ったけど。寝て起きて。
―――今卒業公演の役作りで苦しんでることは何ですか?
みわっちょ:キャバレー感というか、何か色気って言われる。
―――キャバレー組全体ですか?
みわっちょ:ちゃうねん。さや可とにっしー(西澤)はキャピキャピ感で、カヤは色気あるいい女で。
カジ:ママ感かつ色気。
西澤:それ組み合わせるの難しい。
―――シカ男はどんな役ですか?
八兵衛:俺も分かってる訳じゃない。
カジ:チョイ役チョイ役。
八兵衛:良い説明ですね。
一同:(笑)
カジ:ちょっと出てきて笑いをかっさらっていく役。
西澤:めっちゃおいしい役じゃないですか。
八兵衛:地味に悩んでる。
西澤:どこ悩んでるんですか?
八兵衛:衣装の感じ見たら、いつもの俺の感じでいったら違うなって。
一同:あー。
小倉:試練を与えられてる。
みわっちょ:髪型が凄い。
西澤:サイズ意味分かんなかったですよね。
小倉:よくあったなって思った。
西澤:若さと色気の共存はよく分からないです。若くしなきゃいけないけど衣装とかが乗ったら…。
みわっちょ:にっしーよく言われてるよね。もっと若くって。
西澤:そもそもババア寄りだから…。
八兵衛:そんなことないよ、にっしーはババアじゃないよ。
カジ:嘘つくとき前に寄るやん。
西澤:普通にハイヒール履いたら大人っぽくなるし。
カジ:ハイヒール大変よな。
西澤:そう、ハイヒール!
カジ:動かれへん!
西澤:私生活も履いて、慣れるように。
みわっちょ:みわがヒール高い。あと秦野(セツ男役:秦野アキラ)も。
西澤:思ったよりも高くなくて。
みわっちょ:でも 8cm 位あるよな。
カジ:あれでパフォ踊らんなんのがヤバイ。
小倉:一回コケたら絶対足がぐねる。
カジ:個人的には最後の長台詞があって、そこが頑張りどころなんやけどめっちゃ難しい。
小倉:誰よりも長いですよね。
西澤:ザ・見せ場って感じですよね。
カジ:そこで印象残したらめっちゃいい役やなってなると思う。
西澤:だっていい女やから。
カジ:いい女になりたいって思いますね。難しい!さや可は?
西澤:でもさや可さん凄いですよね。持ってる技術が凄い。
みわっちょ:教え方も上手いし。
八兵衛:食いしん坊やし。
一同:(笑)
カジ:それは事実。
八兵衛:さや可は食ってるときの顔が一番幸せそう。
みわっちょ:さや可と八兵衛よくチョコレートを食べてまーす。
小倉:(笑)今回 15 歳位の役で、若い子の役はやったことがあるけど、ああいう感じの役は初めてでキャピキャピするのが難しいです。
―――最後に、卒業生の方々が後輩に一言と今公演の意気込みを、下回生役者は今公演の意気込みをお願いします。
みわっちょ:いっぱいあるな。
八兵衛:パフォ見所じゃないですか。
西澤:パフォが 3 つもある。
カジ:いっこ私ら(キャバレー組)メインやし。
西澤:扇子使ってるし。
八兵衛:パフォ見所です!
小倉:三年間も色々お世話になった先輩方の卒業公演なので、いっぱい楽しみたいと思います。
八兵衛:ほんまに?
小倉:楽しみたいと思ってるし楽しんでます。八兵衛はパフォが見所と言ってるので私は楽しみます。
八兵衛:この3年間色んなことを学んできましたからね僕は。
カジ:嘘っぽさが凄いな。
八兵衛:本当にもう、皆尊敬してるし結局やっぱり凄い人らやったなって。結局ね。個々が独立してるし。
カジ:褒めてる?貶してる?
西澤:良くも悪くもって感じですか?
八兵衛:パワー溢れる 4 回生で、演技に大注目ですね。あと柴田こーくはい(シキ男)。
西澤:見どころは、自分的にはパフォですけど、元ジゲキファンの身としてはまなてゐさん(アキ男役)とせいやさんが対峙しているシーンは…。
カジ:それは私らから見ても熱い。
西澤:私の後輩も楽しみにしてて。それから後輩、ていうか同期に対してですか。もう 2 回生が心配。幹部交代の時期が近づいてて、幹部 LINE で話し合い頑張ってるって聞いて。ただただ一年間誠実に頑張って欲しい。あと新歓。自分が新歓やってて大変だったと感じたので、次の新歓でも絶対大変やけど、ただしんどかっただけになったら嫌だなって。楽しくなるといいなって思います。
みわっちょ:後輩へかな。個人的に思うのは、楽しい方がいいとは思うなって。
カジ:楽しいに越したことがないな。
みわっちょ:休憩はちゃんと取りなさいよって。チーフをやる人はちゃんとサブの面倒見るんだよ。あとジゲキとして言えることは、目標掲げてそこに向かっていかないといずれお客さんも離れていくと思います。
カジ:めっちゃ深いこと言うな。
みわっちょ:今 1000 人超えてどうするっていうのがないっていうか、何目指して頑張ってるのか分からないので、幹部は何で 1000 人超えたいのか考えてほしいっていうか。観客一人ひとりにいい環境で見てほしいと思うならそこに目標定めていかないとほんとにお客さん離れていく気がするので話し合う場も少ないし、意思疎通は頑張ってほしいと思います。見所はズバリさや可とはるのの衣装です(笑)あとジェニーもセクシーです!まとめるとキャバレーの衣装です。衣装さんがすごい可愛いのを作ってくれてるのでぜひ見に来てください!
カジ:みわっちょがしっかり良いこと言ってくれたから特に何も言うことないんだけど(笑)
西澤:後輩目線で言うときっかけに一言欲しいです!
カジ:きっかけに?きっかけには…あ、きっかけだけじゃないんだけど、皆もっと後輩を育てることにも力を注いでほしいな。教えてもらってそこで終わりにしちゃうのはすごいもったいない。教えてもらったことを繋いでいくからこそだと思う。折角四回生のこの時期まで部活してるんだから(笑)
西澤:確かに皆この時期に旅行とか行ってますもんね(笑)
カジ:経験豊富な人が居続けてるんだから、それを伝えていくには新しいこともいっぱいしてほしいし、何も知らない人をそのままにしてるのは良くないから、もっと後輩育成にも尽力してほしいなって思う。
みわっちょ:思う!
カジ:ねー。
八兵衛:役者は新歓までに育てきります。
カジ:頼もしい(笑)やる気ある子を今の内に育ててた方がいいよー。今回1回生がいっぱいチーフしてて、1回生だから分からないことだらけだろうけど、それでも頑張ってる姿を見ると嬉しい気持ちになる。頑張ってるなー、努力してるなー、みたいな(笑)だからそういう機会がもっと増えたらいいなって思います。今公演の見所は、新人ぶり勢の個性が強いとこかな(笑)今回結構卒業生に適した役が振られてると思う。この人こんなんなんだーっていう楽しみ方はできるかな。頑張る!
―――ありがとうございました!